2009年12月31日木曜日

冬の斜光に輝く

冬の斜光に輝く

その枝は銀色に輝いていた。

 高度を下げた冬の斜光は、
澄んだ空間をまっすぐ通り抜け、
冬枯れの枝に反射する。

 この光は沈黙の冬を照らし、
新しい季節へ希望を届けてくれる。

 今年最後の自然からのメッセージは
冬の斜光に輝く風景で締めくくりたい。

2009年12月25日金曜日

月と観覧車

月と観覧車

 我々は複雑に移動している。

 地球の自転速度は約、500m/s
公転速度に至っては約、30km/s

 地球は想像を絶する速度で太陽の周りを公転している。その公転をしながら自転をしている地球の上で、観覧車に人が乗って回転している。 実に複雑な
位置関係である。

 この写真は偶然撮影したものであるが、地球の回転を意識させる写真に仕上がった。我々はこの瞬間も超高速で宇宙空間を移動しているのだ。

2009年12月21日月曜日

青年期の富士山

青年期の富士山

 空から撮影した富士山の雄姿である。

 火口へと続く富士宮口登山道と剣ヶ峯が確認できる。周囲を取り巻くリング状の雲は沈降性逆転層の影響だろうか・・標高3000mあたりに発生している様に感じる。

 富士山の溶岩は火山砕屑物と火砕流堆積物で構成されている。この美しい円錐の形状と広大な裾野は玄武岩溶岩と火山灰が交互に堆積した成層火山であることを象徴している。

 今のところ8万年の年齢を重ねている富士山。火山としては、まだまだ若くて青年期である。これからも噴火を繰り返し、その均整のとれた姿を大きく変化させることが予想される。我々は、日本を代表するこの山の、一番美しい姿の時代に生きているのかも知れない。

2009年12月19日土曜日

雪柿と自然学

雪柿と自然学

 赤橙に熟した実。その実は純白の結晶を纏い、じっと重みに耐えている。

 この端然とした姿は、自然学を想起させ、植物、鉱物、そして、人間も自然の一部であることを再認識させてくれる。

 やがて、この冬の象徴は、穢れのない情景へとうつろい、風韻の風となるのである。

2009年12月14日月曜日

進化の証拠を探す旅

進化の証拠を探す旅

 花崗岩と植物と大気層。その花崗岩の上で空間的広がりと人生を想う。

 地球表層は厚さ30キロメートルの花崗岩からなる大陸地殻と7キロメートルの玄武岩からなる海洋地殻で構成されている。この瞬間も地球はプレート運動を続け、歴史を刻んでいる。

 一方、生物は様々な地球表層環境変化に対応し進化をとげてきた。高等生物である人類は、唯一、歴史観を持った生物に進化し、その人類である私は、固体地球の進化の証拠を探す旅をつづけている。

この素敵な旅は、人生が終わる瞬間まで続くことになるのだろう・・

2009年12月11日金曜日

ゼノリスと想像力

ゼノリスと想像力

 花崗岩の貫入時に周辺の泥質岩片を取り込んで固まったゼノリスである。

 捕獲されている岩片は花崗岩より古い岩石と推察できる。それは、花崗岩マグマが貫入した時点で周辺の岩片を捕獲したことになるからである。丸い形状は岩片が熱溶解をし、変成を受けたことを物語っているのである。

  フィールドではこの様な自然情報を見過ごすことの無い様に、深い想像力と関心を持って、情報を解読することが重要なのである。

2009年12月2日水曜日

断層上の駅

断層上の駅

 新神戸駅と平行する諏訪山断層。

 新神戸駅から延長線上の山裾あたりにかけて諏訪山断層が走っている。花崗岩からなる六甲山と大阪層群とされる砂礫層の間に断層がある。つまり、沖積平野境界部に走る断層帯である。

 六甲山周辺では多くの断層や崩壊地があり、今日でも東西方向の強い水平圧縮を受け活発に活動している。我々が住む神戸の街はこの活動的な山の裾に広がっており、さらに、この断層の上には新幹線の駅があるのだ。