2009年3月31日火曜日

褶曲山地「アルプス」

褶曲山地「アルプス」

 ツェルマットから眺めたマッターホルン。
この山は北東側の姿が美しく、北壁はアルプス3大北壁の一つに数えられている。個人的には登山もするので憧れの山でもある。 このスイス・イタリアの国境にあるマッターホルンは上層は花崗岩や古生代片麻岩、下層は中生代の結晶片岩やオフィオライトから構成されている。つまり古い地層である古生代のナップが中生代の変性帯やオフイオライトの上に乗り上げてしまっているのだ。

 大陸と大陸がぶつかる地塊衝突によりできた褶曲山地「アルプス」。ここは地球のエネルギーを感じさせてくれる場所でもある。

2009年3月30日月曜日

アイスリーゼンヴェルト

アイスリーゼンヴェルト

 ヴェルフェンの街から見上げるホーホコーゲル山脈の西斜面、標高、1641m付近に、アイスリーゼンヴェルト「Eisriesenwelt」がある。

 ここは世界最大の氷の洞窟で約42kmの地下道が続いている。この地域のダハシュタイン山塊は三畳紀の石灰岩で構成された広大なカルスト地形が広がっている。地質的にはダハシュタイン石灰岩と呼ばれ北部石灰岩アルプスに所属することになる。 また、このあたりは岩塩坑が多いのも特徴である。ここオーストリアのザルツブルク州は「岩塩の城」という意味があり、古くから岩塩の取引で栄えた地域でもある。

2009年3月27日金曜日

石灰岩台地とブルーラグーン

石灰岩台地とブルーラグーン

 地中海のへそ、マルタである。
この島の基盤は石灰岩の地層で構成されており、島の周辺は断崖になっている。島を取り囲む海の入り江にはブルーラグーンが広がっており、白い石灰岩とエメラルドグリーンの海とのコントラストが実に美しい。島内には巨石のドルメンやカートラットが残っており太古のロマンを誘う。

 もしここがプラトンの言うアトランティスの残骸であればと考えるとじっとしていられない衝動にかられる..地質学的見地からアトランティスの可能性を追求するのもよかろう。体力と情熱があるあいだに再確認してみたい..

2009年3月26日木曜日

ジャイアンツコーズウェイ

ジャイアンツコーズウェイ

 それは、海の中へ続く階段であった。
この不思議な海岸は、北アイルランドのアントリウム郡にあり、新生代の火山活動により噴出した玄武岩溶岩で構成されている。溶岩が冷却される過程において、収縮率の違いが生じ規則正しいこの様な6角形の柱状節理が生じた。柱の長さは長いところで約25mあり、この数字はそのまま溶岩の厚みを示していることになる。この玄武岩の生成年代は約5千万年前で当初は周辺のチョーク層を貫いて噴出していたが、その後の侵食でチョーク層が消え去り、現在の様な柱状節理が顔を出すことになった。

 この海岸については数々の伝説が残っている。巨人がスコットランドのスタファ島で恋に落ち、その恋人をアイルランドに連れ帰るためにこの石道をつくった・・というものだ。そうか・・巨人も恋をするのか・・

2009年3月17日火曜日

我らはどこから来たのか・・

我らはどこから来たのか・・

D'où venons nous?  Que sommes-nous?  Où allons-nous?

「我らはどこから来たのか? 我らは何か? そしてどこへ行くのか?」

 前回のコラムに取り上げたゴーギャンの遺言的作品のタイトルであり、我々人類が追求している言葉でもある。

 この絵は彼が自殺を決意した時に描かれた絵であり、作品の右から左にかけて人生の始まりから終わりまでをストーリーとして描いている。ゴーギャンはタヒチの女を「金色の肩や腕」「茨のように繁り軽く縮れている髪は息を呑むほど美しい」と表現している。人間も自然的な人ほど美しい..それと同じで、地球も文明の影響を受けていない自然の姿が美しいと感じる。

 芸術家であり思想家でもあるゴーギャンは無垢な人間性を追求した。我々も地球科学の視点から人間とは何かを追求しなければ...