2008年10月31日金曜日

地球からのプレゼント

地球からのプレゼント

ゼノサーマル鉱床から採取した鉱石。黄銅鉱・斑銅鉱・方鉛鉱が確認できる斑銅鉱5.1、方鉛鉱にいたっては7.6である。一般的には比重4以上の金属鉱物を重金属と呼んでいる。

 ゼノサーマル型鉱床とは、マグマにより温められた熱水が上昇し、冷却過程で有用元素を含んだ沈殿物が生じて形成された鉱床のことである。

やはり、鉱物は地球から人類へのプレゼントでないだろうか..

2008年10月22日水曜日

花崗岩と砂


花崗岩と砂

 花崗岩の風化地帯である。実際にこのような場所で砂が生まれる。
山塊に貫入してきた花崗岩が風化し、真砂化している風景である。
花崗岩の岩塊はやがて小さな塊となり崩れ、最終的には砂になる。

  鳥取県一帯は山陰帯の花崗岩が多く存在している。
これらの花崗岩が長い年月の間に風化しその砂が海岸まで運ばれて、
あの鳥取大砂丘を形成しているのだ。

2008年10月20日月曜日

生命活動に必要な金属

生命活動に必要な金属

生物も環境の一部である。
生命活動の維持には一定量のミネラルがかかせない。体内の金属レベルが低すぎると健康障害がおき、逆に金属濃度が高すぎるのも有毒になり障害がおきる。 写真は地質調査中に偶然見つけた閃亜鉛鉱の鉱脈である。

2008年10月18日土曜日

玄武洞と玄武岩

玄武洞と玄武岩

そうなのである。
玄武岩という名前はこの玄武洞の名に因んで命名されたものである。
約160万年前に豊岡にある来日岳が噴火して流れ出た溶岩が冷却されてできた柱状節理。大きく褶曲した節理が中国の伝説動物、玄武に似ていることから命名された。

 それにしても圧巻である。
これが自然にできたものとは..
この地球は人間の想像を遥かに越えた物を創ってくれる。  

創造主に乾杯!

2008年10月16日木曜日

林道と探検車両

林道と探検車両

 地質調査では林道を走ることが多い。
探検車両のジムニーは、泥濘状態の
林道はもちろん、倒木も跨いでくれる。
車内は登山用具で溢れ、ヘルメット、
登山靴、 ハーネス、ロープ、等々が散乱している。
車で登れないところは登頂用具でカバーするつもりだったのだが、最近は、すっかり出番が無い。
今度、機会があっても登れるかどうか..

冬季では林道の多くが積雪で通行不能になるので残念である。

今暫く、紅葉の林道を楽しむとしよう..

2008年10月15日水曜日

秋の野に想う












秋の野に想う

「人皆は 萩を秋といふ よし我は 尾花が末を 秋とは言はむ」

 万葉集に秋の野の花を詠んだ歌があるが、
野山を駆け巡る者としては、同じ感覚を覚える。

 砥峰高原は、標高800~900mの高原で、
第四紀の氷期に岩石の凍結破砕作用が起こり
緩やかな起伏を示す化石周氷河斜面が形成された。
地質は磁鉄鉱系の花崗閃緑岩が主で、
その昔、たたら製鉄が行われていた場所でもある。 

2008年10月14日火曜日

タイムカプセル












タイムカプセル - ダイナミックな歴史の証明 -

 高温の火山灰が堆積した場合や火砕流が発生した時に、
火山灰の一部が溶け出し非常に緻密な岩石ができる。
このような岩石を、熔結凝灰岩と呼ぶ。
このように熔結した岩石はハンマーでも簡単に割ることができない。
無理に割ろうとするとハンマーが負けて火花が飛ぶことになる。

 写真は溶けた凝灰岩が周辺の岩石を捕獲したまま固まった部分である。
我々が住んでいる平野部の近くでもその昔には大規模な火山活動や
火砕流が発生していたことを示してくれている。

岩石とは歴史を秘めた、タイムカプセルなのである。

2008年10月13日月曜日

岩石と豹紋蝶

岩石と豹紋蝶

岩石から染み出るミネラル水分を補給する、豹紋蝶 。
ゆっくりと羽を開閉させながら
時間をかけて補水している。

 ここの岩石はジュラ紀の結晶片岩で、
三郡変成岩帯に属している。
海洋プレートの沈み込みにより、
地下深くで高圧変成を受けた岩石が、
その後の地殻変動で地上に
押し上げられたものである。

 さて、この蝶は、
2億年の地球史を経験した岩石と
知っておられるのだろうか・・

2008年10月12日日曜日

君の名は、肝木

君の名は、肝木

 上高地からさらに奥へ、
明神館の庭先に一際目立つ、
紅い実を随えた低木がある。
君の名は、肝木。
春には白い花を咲かせるが、
秋には紅い実に姿を変え、
道行く者を魅了する。

 あと幾許か、
黄葉に烟る梓川のほとりに、
この肝木の紅が、
鮮やかな彩りを添えてくれれば
素敵なのだが・・