2011年7月18日月曜日

焼岳と自然観察

焼岳と自然観察

 日本アルプスの中で唯一の活火山、焼岳。
上高地にある焼岳はトロイデ式の火山で上部に溶岩ドームをのせている。 この火山のマグマは火砕流を発生させることが多く、麓には火砕流堆積物による丘状のガリーが確認できる。手前には噴出した溶岩が梓川を堰き止めた結果にできた堰止湖の大正池がある。

 それにしても美しい景観である。時間が許せば、この上高地という地形がどのようにしてできたのかをゆっくりと考えてみたい。山岳地形である日本アルプスの中にこのような平坦な堆積盆地が出現する過程にはどのような条件が重なったのだろうか・・

 山や自然に対しては、科学的教養を持って観察することが重要である。美しい自然やダイナミックな自然の成り立ちが理解できてこそ、本当の意味での感動を得られるはずである。

2011年7月11日月曜日

三波川変成帯のエクロジャイト

三波川変成帯のエクロジャイト

 海洋地殻を構成する玄武岩やハンレイ岩がプレートの沈み込みによって高圧変成を受けた結果、このような変成岩ができることがある。茶色の斑点部分はざくろ石で緑色の部分にはオンファス輝石が含まれている。

 この石は高圧変成帯研究にとって、大変貴重な石である。特にざくろ石等に含まれる包有物や組成累帯構造を調べることは有意義で、地下深部から移動してくる変成岩の上昇メカニズム解明に役立っている。

 この深遠で神秘的な石に惹かれる。

2011年7月8日金曜日

「石と人間の歴史」

「石と人間の歴史」

 至福の時間がここにある。

 石に関する興味深い話題を地学的・岩石学的側面、歴史的・文化的側面の両面から解説してくれている。本のタイトルは「石と人間の歴史」。

 石の持っている面白さを専門から少し離れた視点で観ており時間の許す時にゆっくり読みかえしたい本でもある。

 本の傍の石は、ざくろ石角閃片岩。角閃石の間に大粒のざくろ石が晶出している。地下深部においてある一定の温度と圧力を受け変成したものである。