2008年11月29日土曜日

輪廻転生

輪廻転生

 マグマから生まれた火成岩はやがて堆積岩や変成岩になる。それら岩石も地球のプレート運動により地中深くで、再びマグマとなる。石も輪廻転生を繰り返している。

 昨晩、親しい友人が、四十半ばの人生を終えた。運命の非情さに心の震えが止まらない。 やがて、我々もいつか石になる。

 友よ.... お互い石になって、
いつの日か再会しようではないか..

合掌

2008年11月24日月曜日

中沢晶洞とチンワルド雲母

中沢晶洞とチンワルド雲母

 滋賀県、田上山の中沢晶洞で調査を行った。
 ここは戦後最大級のペグマタイトと言われている。 まず、山麓から落葉の林道を一時間程歩き、さらに軽い薮漕ぎと急斜面を登った先にこの大晶洞がある。 写真はズリから採取した、曹長石を母岩とするチンワルド雲母である。この褐色に透ける美しい雲母は世界最大の産地である、 チェコの村「 ZINNWALD-GEORGENFELD 」から名付けられている。このフィロケイ酸塩鉱物は研究対象としても魅力的に思える。火星探査でフィロケイ酸塩粘土鉱物を探しているのも大変興味深い。他には、文象花崗岩、正長石、煙水晶などが確認できた。時間をかければ益富雲母やトパズも見つかるはずである。
そして、やはり、ここは貴重な聖域に間違いない..

2008年11月9日日曜日

神秘的色彩

神秘的色彩

 段ヶ峰の落ち葉に埋まる林道を駆け下りてきた。
黄葉、紅葉に針葉樹の緑、どれも最高の色だった。
鉱物も負けてはいない、カドミウムの黄、水銀の赤、銅の緑どれも高級絵の具に使われている。 生物や鉱物が創り出した色は神秘的である。
人工的に創り出した色など敵うはずが無い。

自然を理解している者だけが、その理由を知っている。

2008年11月7日金曜日

大江山オフィオライト

大江山オフィオライト

 大江山オフィオライトの蛇紋岩帯。

 約4億5千万年前に形成された岩石でこのあたりでは最古の岩石になる。ここの岩石は、かんらん岩が変化した超苦鉄質の蛇紋岩で構成されている。主な岩帯としては、京都の大江山、兵庫の出石・関宮、鳥取の若狭に岩帯が顔を出している。構造としては、少し南側の丹波帯や超丹波帯に夜久野オフィオライトが衝上しに大江山オフィオライトが乗り上げている。
つまり、大江山オフィオライト帯は、西南日本で構造的に最も高い位置にあるナップといえるだろう。

2008年11月6日木曜日

THE BANFF CENTRE

THE BANFF CENTRE

 先日、カナダ人の女性アーチストから、バンフにある滞在型教育センター「The Banff Centre」の説明を受ける機会があった。 バンフはカナディアンロッキーを背景にした自然豊かな土地で、バンフ市自体が国立公園内にある。このセンターは滞在型で、世界中からアーティストが集まってくる。アート、リーダシップデベロップメント、山岳カルチャーを中心に専門性を豊かにする教育プログラムが用意されており、とにかく魅力的だ。 自分も早く引退して、このような場所でアーティスト活動でもできれば...

 第二の人生ということで、まったく違う分野で活躍するのも悪くない。その時は、お世話になろう..

2008年11月3日月曜日

緋色と岩塊流


緋色と岩塊流

やはり、緋色に染まっていた。
高原は本格的な紅葉を迎えている。

千種高原は標高1200mの高原、当然、下界より早く紅葉が始まる。高原の奥にはダルガ峰という緩やかな山があり、その山頂付近には 、かんらん石玄武岩の岩塊流がある。この季節、紅葉の緋色と相まって、岩塊流が一際、魅力的に映る。この高原には広範囲に花崗岩が貫入しており、近くには変成岩帯もある。

ここは、心の中に留めておきたい、大切な風景の一つである。

2008年11月2日日曜日

佐波理の宝物

佐波理の宝物

 秋空の下、多田銅山へ行ってきた。

 折りしも、奈良では正倉院展が開催されている。今年で60回になるそうだ。公開中には行けそうにないので、 気分だけでも味わおうと、本棚にある美術書の「正倉院」を引っ張り出した。その中で、「佐波理の合子・黄銅合子」という宝物に目が止まった。佐波理か.. 忘れていた単語だ。佐波理とは、銅・錫・鉛の合金である。打てば余韻のある音響を発することから響銅ともいう。

たまには、宝石や宝物に姿を変えた鉱物を鑑賞するのもよい。