2009年8月31日月曜日

大雨と堆積岩

雨と堆積岩

 大雨による土砂崩れの近くで確認した砕屑物の様子で、流水により運ばれてきた細粒の泥に周辺の礫が取り込まれて固まろうとしている。 このように砕屑物が堆積岩となる作用を続成作用と呼び、圧蜜作用や鉱物のセメント化作用によって緻密なレキ岩ができる。

 今年の台風9号は兵庫県に大きな被害をもたらした。あの福知渓谷の巨岩も動いたようである。我々は千年に一度の大雨が巨岩を動かす瞬間に立ち会ったことになるかも知れない。地球史的にみるとこの様なことは頻繁に起こっており、その度に地形が変わっていく。そして、堆積岩も生まれることになる。

2009年8月5日水曜日

地質学的時間の考察

地質学的時間の考察

 集中豪雨後の兵庫県中流域を流れる市川の様子である。
堆積地層は数千年に一度しか起こらないような大洪水や地滑りの土砂により形成され、数時間や数日という短い時間で地層ができる。地質学的な見方をすれば、まさに「瞬間」の現象ということになる。

 我々が普段生活している穏やかな日常時間では地層が生まれない。ごく稀な自然現象が起きたときに物質的な地層が堆積することになる。一方、時間的にみると地層と地層の間にこそ日常の長い時間が隠れていることになる。

 つまり、地層をみるときには非日常の瞬間的に堆積した物質をみていることになり、日常の様子は見えてこないのである。地層を調べるときには、このことに最大の注意を払う必要があるのだ。

2009年8月1日土曜日

枕状溶岩

枕状溶岩

 海底火山から噴出したマグマが枕状溶岩をつくることがある。玄武岩質のマグマが海水で急冷され袋状となりやがてその袋が破れまたその先に袋状のかたまりが累々とできていく。この様な丸い形状の岩石を枕状溶岩と呼んでいる。

 ここ丹波帯若井コンプレックスの地層は大洋底に堆積した地層がプレート移動によって陸域に付加されて形成されたもので、三畳紀からジュラ紀にかけて形成された地層になる。岩質は方沸石を含む緑色岩である。海嶺で生まれた枕状溶岩は様々な情報が詰まったカプセルなのだ。